「ポテンシャル」は十分

 さらに、J1での実績十分な選手を他にも迎えている。小野裕二(←サガン鳥栖)は宇佐美と同い年で、「プラチナ世代」と呼ばれた1992年生まれの選手の一人だ。パトリック(←サンフレッチェ広島)に至っては、かつてG大阪でプレーした選手であり、チームへのフィットはさらに容易だろう。オ・ジェソクもFC東京への期限付き移籍から復帰し、開幕スタメンを飾っている。

 このように戦力は、オプションも含めて十分にそろっている。あとは宮本監督の手腕次第で、いかようにもチーム力を上げることは可能だろう。

 集客力も十分だ。ホームがサッカー専用の新スタジアムとなった2016年には、1試合平均の入場者数が、前年の約1万5000人から1万人近く増えた。リーグ戦10位に終わった2017年、シーズン中に監督交代のあった2018年とややその数字は下降したが、昨季は浦和、FC東京に続く1試合平均2万7708人という過去最高の入場者数を記録した。大都市を本拠とするクラブとして、こちらも大きなポテンシャルを秘めているのだ。

 果たして、宮本ガンバの行きつく先は…。

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