■仙台は3バックの背後を素早く突かれ 

 敵地で先行した仙台だが、40分に追いつかれる。きっかけはセンターサークル付近のキックミスだった。3バック中央の菅田真啓(29歳)が相手のクリアをワンタッチでつなごうとしたが、うまくボールをインパクトできずに相手へわたってしまう。そこから新潟トップ下のマテウス・モラエス(26歳)へ縦パスを通されたことで、カウンターを受けることとなった。

 仙台はマテウス・モラエスから左MFシマブク・カズヨシ(27歳)へパスを通され、そのままドリブルで持ち込まれてネットを揺らされてしまったのである。3バックの右サイドを担う高田は、攻撃の局面でしばしば高い位置を取る。高田が内側のレーンに立ち、右ウイングバックの杉山がタッチライン際のレーンを使うといったように、右サイドのふたりでタスクを分け合い、攻撃に厚みをもたらしている。

 失点直前の流れでは左サイドから攻撃を仕掛け、全体が押し上げた状態にあった。菅田のワンタッチパスが味方へつながっていれば、仙台がカウンターを受けることはなかったに違いないが、ゴールのきっかけは小さなものである。菅田ひとりを責めることはできないし、シュートを決めきったシマブクをほめるべきシーンでもあった。さらに言えば、ワンタッチでマテウス・モラエスへパスを配球したMF新井泰貴(29歳)の判断が、局面を瞬間的に変えたのだった。

【後編へ】
(2)へ続く
  1. 1
  2. 2