■紙幣に価値はあるのか
しかし、考えてみれば「紙幣」というものは不思議なものです。
それは、単なる「紙」なのです。高級な紙ですし、美しい精巧な印刷も施されています。しかし、それでもやっぱり、それは単なる「紙」でしかありません。それなのに、その「紙」を使えば日用品から高級品まで何でも購入することができますし、美味しい料理を食べて旨い酒を飲むこともできます。
もともと、通貨というのは貴金属など価値のある材料で作られていました。それが金貨や銀貨です。「このコインはこれだけの価値がある金によって鋳造されている」ということを証明するために、国王の肖像や国章などが刻印されていました。
日本の江戸時代の大判、小判も金で造られていました。
今のコインは金や銀ではありません。銅やニッケル、アルミニウムなどでできていますから、金属としての価値と貨幣としての価値は直接の関係はありません。ただ、国家が価値を保証しているから「それだけの価値がある」と人々が認めているのです。
紙幣もそうです。そう、ただの「紙」なのに、「信用」によって価値が認められているのです。




















