■「当たり前の継続」が花開いた瞬間!

 途中から出るときは特に、試合の流れやゴール前の空気を見ながら、「自分がここに入れば絶対に決められる」というイメージをベンチで強く持ってピッチに入るんです。その感覚は言葉で説明しづらいんですが……とにかく「俺がヒーローになる」「俺がこの試合を決めるんだ」というギラギラした気持ちで入っています。アディショナルタイムの決勝点やダメ押し弾が多かったのは、そういうメンタルの部分が大きかったと思います。

 覚悟を決めたら即結果が出た、とも言えますが、何かが魔法のように急に変わったわけではないんです。「這い上がってやる」と決めて、試合に出られない時期も腐らずにトレーニングを続け、チームの誰よりも最後まで残ってシュート練習をしてきた。その「当たり前の継続」が、ようやく花開いた瞬間だったのだと思います。(構成/了戒美子)

つづく

■ プロフィール
福田師王(ふくだ・しおう) 2004年4月8日、鹿児島県生まれ。178センチ、70キロ。鹿児島県鹿屋市の高山FCから名門・神村学園中等部に進学。神村学園高等部では高校サッカー選手権で3年連続優秀選手に選出され、3年時には得点王に輝いた。卒業後、ドイツ1部ブンデスリーガのボルシアMGへ加入。U-19チームを経てセカンドチームへ昇格し、2024年1月にトップチームデビュー。ブンデスリーガにおいて日本選手歴代2位の年少記録となる初ゴールを決めた。2025年8月にドイツ2部のカールスルーエSCへ期限付き移籍。2025-26シーズンは苦悩の時期を乗り越えて終盤にスタメンを奪取し、怒涛の連続ゴールでリーグ戦6得点という結果を残した。

(5)へ続く
PHOTO GALLERY ■【画像9枚】豪快ゴールの瞬間を連写!カールスルーエ福田師王、8月8日再戦ビーレフェルト戦での雄姿
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