
10月19日、J2リーグ第33節が各地で行われ、ジェフ千葉が劇的な決勝弾で水戸ホーリーホックに1−0の勝利。J1昇格争いを再び大混戦に持ち込んだ。
試合前の時点で2位の水戸と、勝点差6で追う6位・千葉の上位対決シックスポイントマッチ。J1自動昇格の2位以上のためには「引き分けOK」の水戸に対して、千葉は「敗戦=2位以上が限りなく遠ざかる」という一戦だった。
前半は、つば迫り合いのまま時間が経過して0−0で終える。迎えた後半も試合は動かず。千葉が攻勢に出るも、水戸の統制された守備陣を崩し切れず。激しいぶつかり合いが増えた中、後半アディショナルタイムに入る。
追加タイムは5分あったが、その5分も経過したところで千葉がコーナーキックを獲得する。そして敵地ケーズデンキスタジアム水戸に乗り込んだ千葉サポーターの声援が一段と大きくなる中、ゴール前に上がったクロスを水戸GK西川幸之介がパンチングで弾き返すと、ボールがボックス外にいた杉山直宏の元へ飛んだ。
この日、後半30分から交代出場していた左利きのドリブラーは、ワントラップした後に得意の左足でシュートを打つと見せかけて縦に突破する。そして気持ちを込めて右足インステップでボールを叩くと、強烈なシュートが水戸DF陣の間を抜けて逆サイドネットに突き刺さった。