
9月20日に行われたJ1リーグ第30節で、名古屋グランパスが3−1で湘南ベルマーレに快勝。日本代表MF稲垣祥がファンの度肝を抜く圧巻の弾丸ミドル弾を決めた。
名古屋の本拠地・豊田スタジアムでの一戦。J1残留を確実にするためにも降格圏の18位の相手には勝点3が欲しい中、0―0の前半19分だった。相手陣内の左サイドからMF中山克広が鋭いクロスを送るも、懸命に戻った湘南の太田修介にクリアされる。そのこぼれ球だった。
バウンドしながら正面に転がってきたボールを、ボランチの稲垣がボックス外のやや右、ペナルティーアークのライン上から右足を一閃。体を倒しながら2バウンド目の上がり際を上からかぶせるように捉えたシュートは、芝生の上を滑るようにバウンドした後に凄まじい勢いでホップしながらゴールネットに突き刺さった。
まさに「キーパー1歩も動けず!」の弾丸ミドルに、DAZNで実況を解説を務めた永井雄一郎氏は「すごい弾道でしたね」と脱帽。実況の福本義久アナウンサーは「そこに稲垣、だからこそ稲垣という、そんなゴールでした」と興奮して言葉を続けた。