
6月14日、J1リーグ第20節が行われ、FC東京対セレッソ大阪の一戦は2−2の引き分け。計4ゴールが生まれた中、C大阪のMF香川真司のロングスルーパスからのFWラファエル・ハットンのゴールが脚光を浴びた。
2万4572人の観客が詰めかけた雨の味の素スタジアム。立ち上がりの前半3分にFC東京のFWマルセロ・ヒアンに先制ゴールを許したC大阪だったが、徐々に試合のペースをつかむと、0−1で迎えた前半42分に、欧州リーグで長く活躍した元日本代表の背番号10が輝きを放つ。
ダブルボランチの一角でスタメン出場していた香川が、味方DFのクリアボールを拾い、前を向く。そこからゆっくりと前進すると、自陣中央から最前線へ目掛けて右足インステップでの低空ロングパス。DFラインとの駆け引きから絶妙の抜け出しを見せたラファエル・ハットンの足元にワンバウンドでピタリと届けた。
香川からのドンピシャのロングスルーパスを受けたラファエル・ハットンは、完璧なファーストタッチから1対1となったGKをフェイントで外し、右足で難なくゴールに流し込んだ。香川はこれが今季初アシスト。現在36歳で肉体的には全盛期を過ぎてはいるが、ピッチ全体を見る視野の広さとプレービジョン、そしてキックの精度は健在だった。