■「代表戦のことを…考えない」

「カップ戦で優勝できなくて悔しいですけど、次の試合が一番、大事だと思っています。

 そもそもリーグ・アン(フランス1部)にいないと、パリSGともプレーすることができないので、そのためにも、何がなんでも勝たなければならない。しっかり切り変えて勝ちたいですね」

  と、前を向いた。そして、6月の日本代表メンバーに選ばれたことを踏まえ、

「今日は負けるべくして負けた。でも、代表に選んでもらえたので、こうやって学んだこと、たとえば、攻守の切り替えの速さなど、意識を変えるだけでも違うと思うので、代表の試合でも生かしたいですね。

 とはいえ、次の試合は人生がかかっているので、代表戦のことを1回考えないようにします」

 フランス・カップ準優勝のメダルを胸に、悔しさを噛みしめたランス三銃士。伊東と中村の憮然とした表情、そして、早々とメダルを外した関根に、確かな“上昇への意思”と“伸びしろ”を感じたのは、弊サイトだけではないだろう。

 6月4日に初のフォトブック『Naturalナチュラル』(双葉社刊)が発売になる中村は、その著書の中でこう語っている。

《試合に出て結果を出さないと、状況は打開できない。だからこそ今、自分にできることをやる》

 主力が抜けたチームの現状、そして伊東とともに中村の負傷の具合も心配なところだが、サッカー日本代表が誇るランス三銃士なら、やってくれるに違いない。

PHOTO GALLERY ■【激闘後20連写】純也&敬斗「メダル記念ショット」、憮然とした「ベンチの2人」、早々に「メダルを外した」のは?
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