
J1の名古屋グランパスが、夏のイベント期間中に販売する記念ユニフォームを発表した。見る人を驚かせるデザインが、早くもファンの心に突き刺さっている。
名古屋は今年8月、第6回目となる「鯱の大祭典」を実施する。「私たちのホームタウン、愛知県が名古屋グランパスをきっかけにひとつになれたら」という思いを込めて、「スタジアムで街で、クラブと地域がひとつになる」大祭典を開催する。
今年のテーマからも、イベントにかける意気込みが伝わってくる。目指すのは「かぶく」ことだというのだ。
傾(かぶ)くとは、「歌舞伎」の語源でもあるとされている。ある種、常軌を外れた発想と行動を表現するのがこの言葉で、それを体現するのが傾奇者(かぶきもの)と呼ばれる。小さなことにこだわらず、大きなことを成し遂げようという、強い思いが込められているのだ。
この期間中にはイベントを記念したユニフォームを着用しているのだが、そのデザインが振るっている。まさに、かぶいているのだ。
フィールドプレーヤーモデルのベースカラーはゴールド。黒とともに金の市松模様がデザインされており、力強さと華やかさが強く打ち出されている。
GKモデルにも同様の市松模様が用いられているが、こちらのベースカラーは赤。通常のフィールドプレーヤーモデルを思わせる色使いを、襟と袖のゴールドが引き締めている。