
現地5月1日、ベルギー1部リーグ・プレーオフ1の第7節が行われ、KAAヘントに所属するDF渡辺剛の神がかり的な“2連続ブロック”が話題となった。
クラブ・ブルージュを相手に敵地に乗り込んでの一戦。すでにヘントで不動の存在となっている加入2年目の渡辺は、3−4−1―2の右センターバックとしてスタメン出場する。そして1点リードで迎えた前半37分に大ピンチが訪れる。
左サイドからのクロスがゴール前を横切ると、ファーサイドからダイレクトで折り返され、ボックス内でMFハンス・バナケンが胸トラップから右足ボレー。強烈なシュートはGKトム・ファンデンベルグの脇を通過し、誰もが「ゴール!」と思った次の瞬間だった。最終ライン上にいた渡辺が、持ち前の危機察知能力をフル稼働させ、GKよりも素早く動いて体を投げ出して体でシュートをブロックした。
だが、まだピンチは続く。ブロックしたボールがポストに当たると、その跳ね返りが相手へ。ゴール前にいたブランドン・メシェルが左足ダイレクトでシュートを放つと再びポストに当たる。だが、内側に跳ね返り、ゴールインかと思われた。だが、そこでまたもや渡辺がブロック。1本目のシュートをクリアした後に素早く立ち上がると、シュートがゴールラインを割る寸前、残した左足でレシーブする形で再びクリアしたのだ。