【川崎・長谷部監督と脇坂泰斗がACLE決勝前日会見で見せた熱さとは(1)】「このチャンスはめったにない。ともに掴みに行きましょう」と投げかけた言葉の背景。言葉にできぬ強い思いの画像
ACLE決勝の前日会見に登壇した川崎フロンターレの長谷部茂利監督、脇坂泰斗、アル・アハリの2人 撮影:中地拓也

 現地時間の5月2日、川崎フロンターレ長谷部茂利監督と脇坂泰斗が試合前日会見に挑んだ。2人が示したのはほとばしるような熱さだった。

 川崎フロンターレにとって悲願となる“アジア青覇”。5月3日に開催されるアル・アハリとの決勝戦に勝利すればそれを掴める位置までやってきた。だからこそ、2人の言葉にも熱がこもる。
 冒頭での一言でまず長谷部監督が「いよいよ積年の思いを晴らすとき、チャンピオンになるチャンスが決ました。今から何時間後かに自分たちがその場に立ち、カップを手にできるイメージを持って、この記者会見に臨み、試合に臨みたい」と話せば、脇坂泰斗は「いよいよ決勝戦が始まるというワクワクした気持ちです」と話す。
「決勝に向けて自分たちができることは限りがあります」
 地元メディアの質問に対してこう答える長谷部監督は、「その限りある中で100%出せること(が必要で)、90%、95%(の出力)では勝てないと思います。なので、選手が躍動するために、選手が躍動して100%出したときに、結果がどっちになるか分からないというふうに考えています」と口にする。
 そして、「スタジアムの多くの座席がこちらの方々で埋め尽くされて、応援を受けるわけですけれども、それをも自分たちはいい雰囲気で、この最高のシチュエーションで試合ができるというふうに考えています。なので、すべてをパワーに変えて私たちがチャンピオンになります」と言い切った。

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