■旅の疲れを癒す「必需品」を注文
北朝鮮の首都、平壌(ピョンヤン)を訪れたのは1985年の4月。メキシコ・ワールドカップ1次予選の取材でした。
この国を訪れることは、今以上に難しい時代でした。約10人の記者団も、森孝慈監督以下の選手団と同一行動です。まず、中国の北京の首都空港から北朝鮮大使館に直行してビザをもらって北京で1泊。翌日、北京の首都空港から中国民航のアントノフ24型機で平壌の順安空港に向かいました(帰りは朝鮮民航のアントノフでした)。
そして、宿舎の「平壌旅館」に入り(選手団も同じホテルです)、レストランで夕食ということになりました。
旅の疲れを癒すにはビールは必需品です。さっそく、ビールを注文すると「平壌麦酒(ピョンヤンメッチュ)が出てきました。大ぶりの緑色の瓶で、見た目はごく普通でした。