
3月23日、J3リーグ第6節が行われ、栃木シティが敵地でカマタマーレ讃岐に1−0で勝利した。その決勝点を生み出したFW田中パウロ淳一の絶妙クロスからの歓喜のダンスが話題となった。
今季J3参入を果たした栃木シティ。そのチームで大きな話題と高い人気を集めているのが、31歳の“パウロ”だ。J1からJ2、J3、JFL、関東1部リーグと様々なカテゴリーでプレーを続けてきた苦労人は、チームのムードメーカーであると同時に、TikTokやユーチューブ、インスタグラムなどのSNSで「○○みたいな彼女」のネタ動画で人気を集めている異色のJリーガーだ。
そのパウロは実力も折り紙付き。自身3年ぶりに舞い戻ってきたJリーグの舞台となった今季、3月16日の第5節のテゲバジャーロ宮崎戦で巧みなボールタッチからの左足弾でシーズン初ゴールを決めると、この日は後半14分に大仕事をする。
ペナルティアーク手前でボールを受けたパウロは、ワンタッチで縦に仕掛けながら滑らかかつ鋭いボールタッチでボックス内左に侵入。そこから左足での柔らかいクロスをゴール前に送り込み、FW平岡将豪がヘディングゴールをアシストして見せた。
その直後だった。カメラは当然、得点者の平岡の姿をアップで追ったが、その平岡の後ろでアシストをマークしたパウロが歓喜のダンス。今季初ゴール時にも披露して話題となったコール芸「西山ダディダディ」のパフォーマンスを、アシストでも披露したのだ。