福田師王のドイツ奮闘記「Tor!ゴール」新連載(3)後編 福田師王が明かす「キレッキレだった」日本代表・堂安律との高校時代からの接点、「帰りたいね」と言い合ったブンデスの盟友チェイス・アンリの画像
福田師王には、プロとはどういうものか教えてくれた恩人と、ツラいときに励まし合った盟友がいる。撮影/渡辺航滋(Sony α‐1使用)

 ブンデスリーグで待望の初ゴール! 今後のさらなる活躍が期待されるサッカー日本代表の「ラストピース」、ドイツ1部ボルシアメンヘングラッドバッハ所属の福田師王。連載3回目は、サッカー日本代表の堂安律選手との「接点」や、チェイス・アンリとの「秘話」などを含めて、今シーズンの前半戦を振り返ってもらった!

■「初めて“プロの世界”を教えてくれた」


 今シーズンの前半戦の話に戻ると、見ていて印象的だった試合は、アウェイでのフライブルク戦ですね。1−3で敗れたんですけど、堂安律選手に点を取られました。あの試合の律くんはキレッキレで本当にうまかった。ベンチで見ていて、試合に出たいなと強く思いましたね。
 律くんとは高校時代から接点があって。高2のときに当時、律くんが所属していたPSV(オランダ)に練習参加したんですね。そのとき律くんが、いろんな話をしてくれたんです。
「プロの世界には、こんなに夢がある」ということも話してくれて、いい刺激になりました。僕は当時、高校生だったので、プロがどういうものなのか、あんまり具体的なイメージが湧かなかったんですよね。
 初めて「プロとはどういうものなのか」を教えてくれた人でもあります。だから本当に、この試合には出たかったですね。この試合は、律くんのプレーばかり見ていました。
 律くんがうまいのは当たり前なんですけど、攻守の切り替えも速くて、守備のときはチームのために体を張って戦っていました。しかも、攻撃になったらチームの中で一番、ボール(パス)が入る。そしてクロスの質も高い。それだけじゃなくて、自分でもいける。去年とポジションは同じでしたが、チームにおける立場や自信なんでしょうか。本当に、世界のトップレベルだと思いました。
 

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