福田師王のドイツ奮闘記「Tor!ゴール」新連載(3)中編 「よりスピード重視の感じがした」福田師王が語る「日本に帰ってきた気分」のイングランド遠征、監督に指摘された「ゴール前の癖」の画像
監督、コーチたちのアドバイスの下、日々、シュートを進化させている福田師王。ゴールを量産する日は近い。撮影/渡辺航滋(Sony α‐1使用)

 ブンデスリーグで待望の初ゴール! 今後のさらなる活躍が期待されるサッカー日本代表の「ラストピース」、ドイツ1部ボルシアメンヘングラッドバッハ所属の福田師王。連載3回目は、実戦で感じたイングランドのサッカーから、遠征中の楽しみ、チームを率いるセオアネ監督との心温まるエピソードまで、 今シーズンの前半戦を振り返ってもらった!

■「腐らず成長できている実感はある」


 ジェラルド・セオアネ監督とも、よく話をします。監督は、僕のことを評価してくれていて、一人で残って練習したりすると、一緒にやってくれることもありますし、アドバイスもしてくれるんですよ。話す内容は、かなり具体的です。
 最近のアドバイスは、ゴール前でシュートするときに、大股になることがあるんですけど、その癖をなおして小さなステップでいつでも打てるようにしろと言われました。自分でも感じていた癖なので、指摘されてあらためてなおそうと思いましたね。監督だけでなく、コーチたちも成長させてくれる声がけ、と僕が言うのも変ですけど、そういう声をかけてくれているなと思います。
 なので、僕自身にできることは、いつも同じことを言っているような気がしますが、やっていることを継続して、チャンスを待つということですね。そこにブレはないです。常に100パーセントでできていると思いますし、腐らず成長できている実感はあります。
 今シーズン前半戦は、トップチームでベンチに入ることもありましたが、U-21のチームと一緒に、プレミアリーグインターナショナルカップという大会にも参加しました。僕は基本、トップチームで行動しているので、試合のときだけU-21に加わる感じですね。カテゴリは下だし、チームメイトも対戦相手も年下になるんですけど、U-21に所属していたときのように、連携などがうまくいかなくて難しかったです。
 

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