
1月14日から始まった川崎フロンターレの沖縄キャンプも、終盤に差し掛かっている。残るトレーニングマッチは非公開のものだけで、ここまで4つのチームとのトレーニングマッチを実施してきた。
その結果だけでチーム作りの進捗状況は図れないからこそ、沖縄キャンプでの手応えと課題をどのように感じているのかを長谷部茂利監督に聞いてみた。
指揮官はまっすぐに前を見つめながら、「課題だらけですね」と話したものの、「コンディションはもちろん少しずつ上がってますし、自分たちがどういうふうにプレーしようかっていうことも含めて、少しずつですけどもやっているので、前進はしてますけれども、課題だらけだと思います」と率直な思いを明かす。
とはいえ、監督就任初年度のシーズン前の段階である。だからこそ、課題が出ることが大事であるとも説く。
「課題が出る、もしくは課題を抽出することで、それを修正するっていう作業に入っていきますけど、課題がなにか分かってなければ、もし課題と捉えていることが間違っていれば、まったくいい前進ができない。ちょっと遠回りしてしまう。遠回り・回り道も大事ですけど、前進するかどうかが一番大事ですね」
前に進む気持ちの強さが、その話しぶりに表出していた。