「自分よりも上の選手はたくさんいる」
斉藤 プレミアリーグではなくても、チャンピオンズリーグの決勝に行けるようなチームに入って、活躍することで日本の顔になれると思うんです。
この目標を達成できる状況になれば、日本代表やワールドカップも見えてくると思うので、必然的に日本の顔になることができるのではと思います。
――25歳のときにはA代表として、絶対的な存在になりたいと話されていました。
斉藤 常にそうなりたいと思っています。そのときどきによって考え方は変わってくるとは思いますが、そのときそのときの目標をしっかりと持って、前を向いて進んでいきたいですね、これから。
――斉藤選手は年代別の日本代表で、現在A代表の久保建英選手とのコンビプレーが素晴らしいと、話題になったことがありました。同学年の久保選手が一足先にA代表の中心として活躍しています。どう思いますか?
斉藤 同い年で世界のトップレベルで活躍しているのは、本当に刺激になりますし、危機感も覚えます。年代別で一緒にやっていた選手たちがA代表で活躍しているのを見て、それも危機感になっているので、頑張らなきゃいけないなって改めて思います。そこに自分も行かなきゃいけないと考えています。
――では、斉藤選手を応援するファンの人に向けてメッセージをください。
斉藤 今の自分の状況だと、日本人として自分よりも上の選手はたくさんいるじゃないですか。その中でも自分を応援してくれているというのは、本当にうれしいことなので、その応援を背負いながら自分も活躍して、その恩返しをしたいなと思いますし、日本の顔になって、自分の目標を実現して、喜んでもらえるように頑張っていきたいなと思っています。
――応援していますね! まずはパリ五輪の金メダルよろしくお願いします。
斉藤 任せてください。
斉藤光毅(さいとう・こうき) プロフィール 2001年8月10日生まれ、神奈川県出身。170センチ、61キロ。犬蔵SCから横浜FCジュニアユースを経て、横浜FCユースへ。下部組織から横浜FCで育ち、18年9月にプロ契約。J2デビューを果たすと、通算31試合で6得点。20年にチームが13年ぶりにJ1昇格を果たすと、J1通算32試合で3得点。19年には、U-20ワールドカップに出場。20年シーズン終了後に、ベルギー2部のロンメルSKへ完全移籍(29試合5得点)。22年6月に、オランダ1部のスパルタ・ロッテルダムにレンタル移籍(32試合7得点)。昨シーズンは、ハムストリングの手術で4か月、戦線を離脱するも、公式戦22試合で3得点5アシストをマーク。オランダメディアが選ぶ年間ベストイレブンに選出された。最大の武器は、ドリブルによる仕掛け。