大岩剛監督が率いるU―23日本代表は京都でアフリカのマリと対戦し、1−3で敗れた。前半2分にセットプレーの流れから平河悠の得点で、日本がリードを奪ったが、前半のうちに自陣のミスを突かれる形で追い付かれると、後半の早い時間帯にスローインを起点とした仕掛けから逆転をゆるした。
そして最後は日本が前がかりになるところを裏返されて、ブライマ・ディアラ(ハダーズフィールド)の鋭い突破から、プレミアリーグで活躍するキャプテンのMFブバカル・トラオレに押し込まれる形で万事休す。試合全体を振り返ると圧倒的な差を見せ付けられたわけではないが、要所でミスが目立つ日本に比べて、すでにパリ五輪への出場を決めているマリの方が攻守に安定感はあったし、試合の進め方も落ち着いていた。
アフリカの選手特有の身体能力に、国内組が多い日本の選手たちが戸惑いを見せていたのも事実だ。中盤のまとめ役でもあるキャプテンの山本理仁(シント=トロイデン)は「一瞬でも後ろ向いている時に気を抜いてしまうとくるっとターンして剥がしにかかってくる。日本ではなかなかないことだし、日本だと味方にむかって前向きにみたいにやるんですけど、アフリカというかこういう伸びのある選手特有なのかなって思います」と語る。