後藤健生の「蹴球放浪記」第201回【W杯、アジア杯など国際大会が抱える「大問題」】の巻(1)「2026年のワールドカップは大変な大会に」の画像
2015年アジアカップのADカード。提供/後藤健生

 オーストラリア・サッカー協会は、2006年からアジアサッカー連盟の一員となった。代表チーム同士が何度も対戦し、日本のサッカーファンにも、すでになじみの国である。蹴球放浪家・後藤健生も取材で訪れ、逆転の発想で「抜け道」を見つけてきた。

■W杯やアジア杯では無料

 ワールドカップとかアジアカップのような大会に行ってアクレディテーション・カード(ADカード)をもらうと、市内の交通機関(バスや地下鉄)が無料で利用できます。カードを見せれば乗れる方式と、別に交通カードをくれる方式がありますが、いずれにしても、とてもありがたいサービスです。

 昔は「自費で観戦に来ているサポーターの皆さんに申し訳ないなぁ」と思っていましたが、最近は入場券を持っている人は誰でもタダで交通機関を利用できるのが普通になりました。

 また、“応用編”としては、本来は無料サービスが付いていない場合でも、ADカードを見せればバスに無賃乗車できる(こともある)ということも、昨年ご報告しました(「蹴球放浪記」第188回「スタジアムまでの交通問題」の巻)。

 カタール・ワールドカップのように、すべての試合がドーハと近隣都市で行われると、滞在中は交通費がまったくかからないので、とても安上がりに滞在できます。

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