後藤健生の「蹴球放浪記」第196回「ロッカールームは出入り自由?」の巻(1)スタジアムをさまよい歩く「メンバー表」の画像
香港「銀牌」の入場券 提供/後藤健生

 所変われば品変わる、と言う。取材で世界各国を訪れる蹴球放浪家・後藤健生にとっては、当然のことだ。また、郷に入っては郷に従え、とも言われる。サッカー取材においても、同じことが言えるのだ。

■各国の取材風景

 Jリーグの試合を取材に行くと、試合開始前に両チームのメンバー表が配られます。先発・控えの選手名や生年月日、身長・体重、前所属チーム。それに、今シーズンおよび通算の出場試合数と得点数が書いてあります。

 新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で紙のメンバー表が配られなくなり、デジタル配布になってしまいました。そして、「5類移行」後も紙のメンバー表が配られない会場が多いので不便なのですが、それでもとても便利なメンバー表です。

 日本サッカー協会(JFA)主催の国際試合の時など、メンバー表の配布が遅れて、試合開始直前になってしまうこともありますが……。

 そして、試合後には記者会見室で両チーム監督の記者会見が行われ、それとは別に選手に対してはミックスゾーンでの取材ができます。ロッカールームを出た選手たちが、チーム・バスに向かう間の通路などで選手を呼び止めて話を聞く方法です。

 ワールドカップをはじめとするFIFA主催の大会やAFC主催のアジアカップなどでも、あるいはUEFA主催の大会でも基本的には同じようなやり方です。昨年11月のインドネシアでのU-17ワールドカップでは、記者会見はなく監督もミックスゾーン取材でしたが……。

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