■「プルプッシュで股抜きとかセンス!」

 この超絶テクニックによる華麗な“股抜き”に対してスタンドからはどよめきと歓声、そして大きな拍手が起こった。そしてラ・リーガ公式エックス(旧ツイッター)でもこのシーンを切り抜く形で取り上げ、SNS上では以下のようなコメントが寄せられた。

「何回見ても天才過ぎるって…」
「プルプッシュで股抜きとかセンス!」
「すげ 足に磁石でもついてる感じ」
「本当にサッカーを楽しんでるよね このプレーを観に行く価値がある。 一生サッカー少年でいてくれ」
「何事もなく、ごく自然に、ただ相手を合理的に抜く手段として使ってるのすごい。」

 このサッカーの“股抜き”は、練習中のボール回しなどでは多くの選手が狙っているが、これを緊迫した試合中の流れの中で実際に行うのは余程の度胸と自信、余裕がなければできない。それを「何事もなく、ごく自然に」行っているからこそスタンドも沸く。また、この試合ではスペインきってのテクニシャンであるベティスのMFイスコに久保自身が股抜きされており、久保にとっては“お返し”の意味も込められていた。

 レアル・ソシエダの次節は12月21日のアウェイ・カディス戦。この試合を最後にウィンターブレイクに入る。次節では、久保の“股抜き”に加えて、この日取り損なった“ゴール”を期待したい。

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