2点目は、ペナルティエリアの左外でボールを持ったジャンルカ・フラボッタが一度下げようとしたタイミングで、ディバラが本職のボランチであるかのように低い位置から顔を出し、素早く右サイドに展開してキエーザがフィニッシュ。2トップとしての高い位置での1点目の演出とは全く異なり、まさに潤滑油としての動きをディバラが見せた。

 このディバラの神出鬼没な顔出しを可能にしているのは、クリスティアーノ・ロナウドの存在が大きい。ロナウドが前線にいるからこそ、自由に動くことができるし、各選手が1vs1で上回ればいいだけの場面も多くなっている。

 これで首位のミランとは7ポイント差。ユヴェントスは消化試合数が1つ少ないため、その試合を勝利と仮定すれば4ポイント差だ。まだまだスクデットの行方はわからない。

 10連覇という偉業を成し遂げるべく、ピルロ監督のチームとして完成の域に達しつつある王者の猛追が、ここからスタートする。

 

■試合結果

ミラン 1ー3 ユヴェントス

 

■得点

18分 フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)

41分 ダヴィデ・カラブリア(ミラン)

62分 フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)

76分 ウェストン・マッケニー(ユヴェントス)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4