■首位・町田と2位・磐田が激突!!
J1昇格争いを左右する「6ポイントマッチ」だ。
J2リーグは8月12、13日に第30節が行なわれる。最注目のカードは、首位のFC町田ゼルビアと2位のジュビロ磐田の直接対決だ。
前節終了時点で、町田は18勝6分4敗で勝点「60」としている。対する磐田は15勝9分5敗の勝点「54」だ。
町田は26節のブラウブリッツ秋田とのアウェイゲームが、大雨の影響で中止となった。1試合消化が少ないなかで磐田に勝点6差を、3位の清水エスパルスに勝点11差をつけている。町田が勝利すれば、J1自動昇格圏の2位以内確保に大きく前進する。
28節の徳島ヴォルティス戦、29節のファジアーノ岡山戦に勝利した町田は、連勝で磐田とのホームゲームを迎える。主砲・エリキが2戦連発と好調で、得点ランキングのトップタイに立つ。また、夏の移籍市場でJ1のFC東京から獲得した右SB鈴木準弥、東京ヴェルディから移籍したMFバスケス・バイロンが、スタメン出場を続けている。J1のサガン鳥栖から完全移籍のCB松本大輔も、追加登録直後の岡山戦で途中出場した。
2位の磐田にとっては、町田との勝点差を縮めるだけでなく、清水との勝点差を保つためにも重要な一戦だ。磐田が町田に敗れ、清水が今節のレノファ山口FC戦に勝利すると、両チームの勝点差は「5」から「2」に縮まる。
両チームは10月7日に清水のホームで対峙する。磐田に取って重要なのは、直接対決で敗れるようなことがあっても、順位が入れ替わらない状況を維持しておくことだろう。もちろん、J2優勝でのJ1昇格を果たすために、首位の町田を倒すというモチベーションもある。
磐田は6月3日の19節から、実に11戦負けなしだ。その内訳も8勝3分と、白星を積み上げている。総得点「53」は、清水と並んでリーグトップだ。
シーズン序盤はルヴァンカップ出場による過密日程に苦しめられた磐田だが、リーグ戦に集中できるようになってからは戦いが安定した。J2屈指のタレントを揃えるチームが、地力を発揮してきたのである。