■「後半はチームワークが乱れていたね」
―スペイン戦、日本は、よく後半も1点で抑えましたね。
後藤「本当にね。何点取られるのか、と思ったけど」
大住「だけどさ、日本の全員がペナルティエリアに入って守っているようじゃ、しょうがないよね」
後藤「相手もだんだんと疲れたというか、メンバーもコロコロと変えてきて、ミスが多くなっていたよね」
―スペインも、前半の終わりごろには疲れていましたね。
後藤「当然だよ、100%のコンディションな訳ないんだもん」
大住「替わって出てきた選手も、力があったよね」
後藤「そこが今日の違いだよね。日本は後半にメンバーを変えたらガックリと落ちたのに、スペインは色々と変えても相変わらずすごかった」
―スペインの選手は、技術を見せているような気がしました。
後藤「ただ、特に後半、彼らは一芸を見せることに執着しちゃったね。チームプレーよりも、俺が決めてやる、というのが見えてきた。けど、こういう試合だから仕方ないか」
大住「まあ、そうだね」
―試合終了が近づいて、上田綺世が1度、滑ってキーパーに当たっちゃって。
大住「上田が抜けた時の、三好康児のプレーはすごかったよね。ターンして、かわして持って行って、タイミングよくパスを出して。三好は交代で出てきて、堂安の代わりに右サイドをやっていたんだけど、その時はあまり良くなかった。けど、中に入ってからは、良くなったね」
後藤「最後の数分間で、みんなでチャンスを作って終わったのが良かったよね。イエローカードも2枚引き出したし」
大住「スペインの選手は苦し紛れに掴んでいたよね」
後藤「明らかなイエローだったね。だから、良いイメージで終われた。あのまま何もできないで守り切って1-1で終わるのと、最後にチャンスを作って試合を終わるのとでは、イメージが全然違う」
大住「1-0でリードしていたから、なんとか守り切りたい。そんな守り切るようなサッカーも、シミュレーションとしてあったのかもしれないね。それで1-1になったから、じゃあ出ていこう、ってなったのかもしれない」