※前編はこちらから
19日間で9連戦。2021年5月28日から6月15日にかけ、男女A代表、U-24代表合わせ、サッカー日本代表は怒涛の日程となった。五輪最終選考のための対ジャマイカ戦、ピクシーの愛称で知られたドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビアとのA代表親善試合、そしてなでしこ……大住良之、後藤健生のサッカージャーナリスト2人が徹底的に語り合う!
■「旗手怜央は面白かった」「川崎の左のトライアングルが生きた」
―12日のU−24ジャマイカ戦、42分には、遠藤航の右足から2点目が生まれました。
大住「あの時、ゴールの正面で三笘薫とかがごちゃごちゃと絡んで、シュート打たないな、と思っていた時に、遠藤がぴょこっとシュートを打ったね」
後藤「ずいぶんゴール前でパスを回していたよね。それで結局シュートが打てないで、蹴り直しになって、そして決めたんだよ。その一連の流れの最初は、遠藤のパスカットからだった。それから三笘や堂安律が絡んだんだけど、結局シュートに繋がらなくて、最後は遠藤」
―旗手怜央が追い越して、ディフェンスを引っ張りましたね?
後藤「12日は旗手がよかったね」
大住「20分に久保建英がポストに当てた時のパスを出したのが旗手だった。あれは素晴らしいパスだったね」
後藤「オーバーラップもすれば、インサイドに入ってパスにも加わるし、すごい面白かった」
―空回りはしませんでしたか?
大住「うん。やっぱりパスを強く、正確に出せるというのはとても大事なこと。当たり前っていえば、当たり前のことなんだけど」
後藤「川崎フロンターレの選手にとっては、まさに当たり前」