【6戦無敗が途切れたJ1名古屋。リーグタイトルのために必要なものとは(2)】中谷ら移籍で再編された守備陣は三國の成長など手ごたえ。「堅守の名古屋」という積み重ねの画像
名古屋グランパスの三國ケネディエブス 撮影:中地拓也

 攻撃陣の活性化、得点力アップが求められる名古屋グランパスだが、守備の再構築についてはある程度、順調に進みつつあると言っていいかもしれない。

 ご存じの通り、名古屋は昨季までディフェンスラインを統率していた中谷進之介ガンバ大阪へ移籍。2024年元日のタイ戦で日本代表デビューを果たした成長株・藤井陽也もコルトレイクへ赴き、ベテラン・丸山祐市川崎フロンターレに新天地を見出した。

 昨季から試合に出ている残留組が野上結貴河面旺成だけとなれば、やはり補強はマスト。そこで、クラブは韓国人DFハ・チャンレを獲得。さらにはアビスパ福岡から三國ケネディエブスヴァンフォーレ甲府から井上詩音をそれぞれ補強し、さらに内田宅哉や吉田温紀も最終ラインで起用するといった策を講じ、再編を進めてきたのだ。

 しかしながら、2月23日の今季開幕・鹿島アントラーズ戦で三國と井上がチャヴリッチの2点目のシーンで被ってしまうなど、連携不足を露呈。0-3で完敗という最悪のスタートを強いられた。ハ・チャンレが戻ってきた町田ゼルビア、アルビレックス新潟に0-1で敗れ、「今年は守り切れない」という印象が拭えなかった。

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