
10月20日、ベガルタ仙台は道渕諒平との契約を解除した。同日発売の写真週刊誌『FLASH』が、女性への暴行や、それによって逮捕されたとを報じており、それに「当クラブが認知していなかった事実など、クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていたこと」が、その要因だという。
プロスポーツ選手としてあるまじき行為であることはもちろん、前所属の甲府時代にも犯した同じ過ちを繰り返したという重さはとうてい擁護されるべきものではない。同時に、チームを支えるサポーターを裏切ったことも、プロスポーツ選手として自覚しなければいけない。
道渕は、仙台の下部組織出身ということで、2019年に仙台に“復帰加入”して以来、宮城県民、仙台市民、サポーターから多くの期待をかけられていた。ベガルタ仙台・市民後援会は、毎年、『カントリーロード』というメモリアルデータブックを発行している。チームを支える一般市民が、チームの記録を残すためにまとめているもので、そこで答える選手の声は、サポーターに向けた言葉なのだ。その価値は、説明するまでもなく重い。